それぞれの合宿(2)/SS

さてEcritureの3人であるが、荷物を置いて一息入れると別荘から出かけた。行き先は目の前の湖の湖畔。3人で座り、曲の案を練っている。

輝莉は振り付け。なんか1人で身振り手振りであーでもないこーでもないと試行錯誤。

星名はスケッチブックに衣装を書き込み中。ヒラヒラのワンピースが描かれていて3人色違いのデザイン画だが、曲とマッチするのだろうか・・・・。

乃愛は残りの曲の後半を譜面に書き込み中。前半が出来ている分、ちょっとは楽かもしれない。

1時間程作業をこなし、休憩。3人でのほほ〜んと湖を見つめる。

輝莉「森林だねぇ〜・・・・湖だねぇ〜・・・・」

星名「都会もいいけど、自然もいいよね〜・・・・」

乃愛「はい。癒されます」

話は湖という事で何か釣れるのかな?とか泳げるのかななどという会話へ。そんな話にやってきた流奈と美久も便乗してきた。

流奈「泳ぐの?さすがに5月じゃ早いよ〜〜」

星名「ですよね〜」

美久「それよりどう?予選の準備は進んでる?」

美久に言われてそれぞれの進捗を報告。輝莉の振り付けはまだまだかかりそうだが、衣装と曲のほうはあり程度固まっているようだ。

輝莉「2人はどうしたんですかー?あ、様子を見に来てくれたんですね!!でも私だけまだまだかかりそうで」

流奈「曲が出来てからだからどうしても遅く案っちゃうからね。手伝いに来たよ」

本当はアイリーンも誘おうと思ったらしいが、その前に燿によって連れ出された後らしかった。ランニングコースの下見らしいが、デートじゃないかと予想している。皆も恋愛はスキャンダルに気をつけて、と流奈は言うが・・・・

アイリーンは燿と、ののかは響介と2組もできちゃっているのでそこを突っ込む乃愛。言い返せない流奈は苦笑するしかなかった。

流奈と美久の手伝いにより振り付けと曲はおおむね出来た。衣装デザインは4人に曲のイメージと違うっぽい感じだと言われた星名は鋭意書き直し中。

衣装デザインが固まったのは夕方だった。明日から身体トレーニングがあるので早めに休む事にした。

部員全員で近場の露天風呂へ。旅の疲れを癒してマッタリしている中------------------

メンバーの露天風呂シーンを盗撮している響介がいた。しかも今回は温泉という事で皆楽しく癒されて無警戒になっていた。

補佐兼盗撮監視で来ていた筈の鳴鈴までも温泉でマッタリして無警戒だった・・・・。

響介「イイ!!イイでヤンスよ!!五月蠅い鳴鈴が無警戒だし管理者の風祭は男子風呂にいる。まさに我が世の春が来たでゲス・・・・!!」

いいように撮影されてしまっていたのに鳴鈴と燿は全く気付かなかったとさ。

------------------------------------SCENE3へ--------------------------------------